OCNモバイルONEは
- 料金が比較的割安
- 昼休憩中や通勤時間帯でも速度低下が小さい
- 期間限定セール期間を利用すれば人気端末が格安で手に入る
という特徴があって、使い勝手が良いです。

ただ、OCNモバイルONEのsimを使用するとバッテリーが異常消費するのが唯一の欠点です。

そこで、OCNモバイルONEのsimを使用してもMi 11 Lite 5Gのバッテリー消費を抑える設定を試行錯誤してみましたので、ご紹介します。
今回紹介する設定をすることで、wifi接続中限定ですが、1時間あたり約0.5%までバッテリーの減少幅を小さくすることが出来ました。

なお22年6月、この記事で紹介する対策を実施しなくても、バッテリー消費を抑えることが可能になりました。
その内容は、この記事で紹介しています。

OCNモバイルONEのsim使用中のバッテリー異常消費対策
実際に設定した内容は以下の通りです
- VoLTEを使用
- 開発者向けオプションでモバイルデータを常にオン機能をOFFにする
- 優先ネットワークでLTE onlyを選択
- wifi接続中はモバイルデータ通信をOFFにする
VoLTEを使用
『設定』→『SIMカードとモバイルネットワーク』→上部のsimカード選択でOCNモバイルONEのsimカードが挿入されている番号を選択→『VoLTEを使用』をONにする。
OCNモバイルONEのバッテリー異常消費の原因の一つとして挙げられているのが、4Gだけでなく、3Gや2G回線も探索して接続を試みようとしていること。
この3Gや2G回線との接続を防止するために、VoLTEを使用させます。
実際、この設定だけでは、バッテリー消費を抑えることは出来ませんでしたが、この後紹介する2つの対策と組み合わせることでバッテリー消費を抑える事ができました。
モバイルデータを常にオン機能をOFFにする
『設定』→『追加設定』→『開発者向けオプション』→『モバイルデータを常にオンにし』をOFFにする
デフォルトでは、開発者向けオプションの項目は表示されていません。事前に『設定』→『デバイス情報』のMIUIバージョンの部分を7回連続でタップする で開発者向けオプションをONにしてください
OCNモバイルONEのsim利用による電池の異常消費の原因が2G・3G回線への接続だった場合、不要なモバイルデータ通信は避けたいところ。
この項目のみでは効果はありませんが、項目の積み重ねで効果を積み上げます。
優先ネットワークをLTE onlyにする
これも3G・2G回線との接続を防止するための設定です。
ただ、Mi 11 Lite 5Gには優先ネットワークの選択肢は『4Gを優先』であり、『4Gのみ(LTE only)』という選択肢がありません。
この問題を解決するために、Androidの隠しコマンドをご紹介します。
このAndroidの隠しコマンドについてはこの記事でご紹介されています。
優先ネットワークで『4Gのみ(LTE only)』を設定する方法は次のとおりです。
- Androidの標準電話アプリを立ち上げる
- ダイヤル入力画面で *#*#4636#*#* と入力する
- OCNモバイルONEのsimが挿入されているスロット番号に対応する『携帯電話情報』をタップ 例)simスロット1に挿入されていたら、『携帯電話情報1』をタップ
- 画面中央付近にある『優先ネットワークの種類を設定』の下をタップして、選択肢から『LTE only』を選択する


これでMi 11 Lite 5Gでも優先ネットワーク設定で4G回線のみを選択することが出来ました。
wifi接続中はモバイルデータ通信をOFFにする
wifi接続中に 『設定』→『SIMカードとモバイルネットワーク』→『モバイルデータ』 をOFFにする
最後はwifi接続中はモバイルデータ通信をOFFにするです。
この設定と、ここまで紹介した4G回線のみに接続する設定を組み合わせることで、wifi接続中はバッテリー消費を1時間あたり約0.5%まで抑えることが出来ました。
モバイルデータ通信をOFFにしても、電話は繋がります。
ただ、いちいち設定画面を開いて、モバイルデータ通信のON・OFFを切り替えるのは面倒です。
そこで、ホーム画面にモバイルデータ通信ON/OFFを切り替えるウィジェットを配置しましょう。
ウィジェットの配置方法は、ホーム画面のアイコンがない箇所を長押し→下の『ウィジェット』をタップ→『クイック機能』の欄をスワイプして『モバイルデ…』をタップ→ホーム画面右上の『完了』をタップ です。
ウィジェットが青のときはモバイルデータ通信がON、白のときはモバイルデータ通信がOFFとなります。
いちいち切り替えるのは少し面倒ですが、その分効果テキメンです。
OCNモバイルONEのバッテリー異常消費対策の原因は?
ここまでOCNモバイルONEのバッテリー異常消費対策についてご紹介しました。
バッテリー異常消費の原因は未だ明確な原因は分かっていませんか、有力な原因としては、
- セルスタンバイ
- グローバルIP
のどちらかと言われています。
このなかで、グローバルIPに関しては、22年3月末からOCNモバイルONEでも順次プライベートIPが利用可能になることが発表されました。
このグローバルIPからプライベートIPへの切り替えによって、バッテリー異常消費の原因解消になることが期待されています。
そして、22年6月、とうとうプライベートIPへの変更が可能になりました。
プライベートIP方式への変更により、バッテリー異常消費はどうなったのか?はこの記事で紹介しています
OCNモバイルONEの代わりになる格安simは?
先ほど紹介した、グローバルIPからプライベートIPへ切り替えが実現しても、バッテリー異常消費が解消されなかった場合、他のMVMOに契約を切り替えてもいいかもしれません。
OCNモバイルONEを利用するメリットには、一般的に次の項目があります。
- 比較的料金が安い(1ギガで税抜700円、3ギガで税抜900円)
- 固定回線(OCN光)利用時に200円/月 割引
- 節約モードが使える
- ミュージックカウントフリーで容量が節約できる
- 余った容量は次月に繰り越せる
これらのメリットが他の格安SIMでも恩恵を受けられれば、切り替えてもいいでしょう。
それでは、代表的な格安SIMの状況を見てみましょう
コスパ重視ならIIJmio
IIJmioとOCNモバイルONEの特徴を比較すると、下の表になります。
IIJmio | OCNモバイルONE | |
音声通話込み 料金(税抜) | 2ギガ 773円 4ギガ 900円 8ギガ1,364円 | 1ギガ 700円 3ギガ 900円 6ギガ1,200円 |
固定回線割引 | 600円/月 | 200円/月 |
節約モード利用可能 | あり 最大300kbps | あり 最大200kbps |
ミュージックカウントフリー | なし | あり |
余った容量の次月繰り越し | あり | あり |
IIJmioの最大の特徴は、低価格料金。
固定回線割引も適用すれば、同程度の金額でOCNモバイルONEの倍以上のデータ容量を利用できます。
ただ、ミュージックカウントフリーサービスがないので、SpotifyやAppleMusicなどの音楽サブスクサービスの利用頻度が多い人は要注意です。
それでも、この低価格料金はOCNモバイルONEに比べ大きなメリットです。
エンタメ重視ならmineo(マイネオ)
mineo | OCNモバイルONE | |
音声通話込み 料金(税抜) | 1ギガ 1,180円 5ギガ 1,380円 10ギガ 1,780円 | 1ギガ 700円 3ギガ 900円 6ギガ1,200円 |
固定回線割引 | 300円/月 | 200円/月 |
節約モード利用可能 | パケット放題Plus 月額350円(税抜) 最大1.5Mbps | あり 最大200kbps |
ミュージックカウントフリー | なし | あり(無料) |
余った容量の次月繰り越し | あり | あり |
mineoの最大の魅力はパケット放題Plus。
有料オプションですが、節約モードをONにしておくと、サービスに関係なく最大1.5Mbpsで月間データ無制限(ただし、3日間で10GB未満の制限はあり)で利用できます。
この最大通信速度1.5Mbpsであれば、OCNモバイルONEのミュージックカウントフリー適用対象サービス以外にも、動画配信サービスもデータ無制限で利用できます。
利用可否 | 備考 | |
Spotify | ○ | 最高音質(320kbps)も利用可能 |
Amazon Music | ○ | 最高音質(256kbps)も利用可能 |
Apple Music | ○ | 最高音質(256kbps)も利用可能 |
radiko | ○ | 200kbps以下で視聴可能 |
YouTube | △ | 画質480p(1.2Mbps) に調整すればOK |
Amazon Prime Video | △ | 標準画質(1Mbps) に調整すればOK |
Netflix | ✕ | 最低でも3Mbps以上の必要あり |
OCNモバイルONEのミュージックカウントフリー適用対象のSpotifyやAppleMusic、AmazonMusicはもちろん、You TubeやAmazonPrimeVideoも画質調整すればデータ無制限で利用可能です。
音楽配信や動画サービスを多く利用する人にとってはmineoは非常に魅力的な格安SIMです。
OCNモバイルONEのsim使用中のバッテリー異常消費対策
この記事で紹介したOCNモバイルONE利用時のバッテリー異常消費対策は次のとおりです
- VoLTEを使用
- 開発者向けオプションでモバイルデータを常にオン機能をOFFにする
- 優先ネットワークでLTE onlyを選択
- wifi接続中はモバイルデータ通信をOFFにする
この方法でwifi接続中は、バッテリー消費を低減できました。
また4G接続中については、メールやLINEをリアルタイムで確認する必要がなければ、待受中もモバイルデータ通信をOFFにすればバッテリー消費を抑えられます。
バッテリー寿命は、スマホを長期間利用する上で重要な項目です。
バッテリー寿命を長持ちさせるには、充電回数を減らすことが重要です。
充電回数を減らすには、利用中のバッテリー消費低減が必要です。
今回紹介した方法で、皆さんがお使いのスマホを長期間利用してください。
ちなみに、バッテリー寿命を長持ちさせるには、充電回数の削減とともに、充電方法も重要です。
バッテリー寿命を長持ちさせるスマホ充電方法については、この記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
コメント