人気投資信託商品の投資リスクをシミュレーションしてみた

ほったらかし資産運用
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よく投資をする際にはリスク管理が必要だって言われますよね?

でもリスク、リスクって言われてもピンと来ない。

そんなあなたに向けて、投資銘柄の騰落率を入れると、保有し続けたときの評価額がどれくらい変動する可能性があるか?をシミュレーションするプログラムを作りました。

騰落率とは、ある期間の始めと終わりとで価格がどれだけ変化したかを表すものです。例えば、価格が100円の運用商品が105円になれば5%の上昇、90円になれば10%の下落となります。
株式や債券の場合は、1日の騰落率を評価するのが一般的ですが、投資信託では、1カ月、3カ月、6カ月、1年、3年、5年と中長期の騰落率も評価します。※引用:SMBC日興証券HPより
このページでは、そのプログラムを使って、投資信託の人気シリーズであるeMAXIS Slimシリーズの商品の騰落率を用いたシミュレーション結果をご紹介します。
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eMAXIS Slimシリーズとは

まず今回計算対象とするeMAXIS Slimシリーズについて簡単にご紹介します。

eMAXIS Slimシリーズは

業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド

コンセプトに販売されている投資信託の人気シリーズです。

取り扱う証券会社も多く、

またNISAやiDeCoといった積み立て商品ではコストの視点が重要になることから

投資信託の販売ランキングでは、

このシリーズのうち複数ランクインしていることも珍しくないです。

このシリーズには、
  • 株式(国内・米国・先進国・新興国・全世界)
  • 債券(国内・先進国)
  • リート(国内・先進国)
  • バランス型(8資産均等型)
と様々な資産クラスを扱った商品があります。
 
この人気投資信託シリーズを長期保有した場合の、
評価額はどうなるのか?をこのページでは見ていきます。
 
 
 

eMAXIS Slimシリーズの投資リスクシミュレーション

今回の投資リスクシミュレーションプログラムは、Pythonを用いて作成しました。

もし興味のある方はダウンロードしてみてください。

今回のシミュレーションは各商品を100万円で購入し、20年間保有し続けた場合の20年間の評価金額と元本割れ確率の推移を示すものです。
騰落率は21年3月現在の各商品の目論見書に記載されている過去の平均・最大・最小値を使用しています。
各商品の平均・最大・最小騰落率は下記のとおりです。
商品名平均騰落率最大騰落率最小騰落率
米国株式(S&P500)8.5%32.5%-14.1%
全世界株式(オールカントリー)5.4%32.8%-20.0%
国内株式(TOPIX)3.7%32.2%-22.0%
新興国株式インデックス3.3%37.1%-27.3%
国内債券インデックス1.3%8.2%-3.5%
先進国債券インデックス0.6%11.3%-11.6%
国内リートインデックス4.6%33.7%-24.5%
先進国リートインデックス0.4%21.3%-25.2%
バランス(8資産均等型)2.7%16.3%-10.2%
なお、これから示すシミュレーションは過去の実績を使ったものであり、今後の運用成績を保証するものではないことは予めご了承ください。
 
それでは、各商品のシミュレーション結果を見ていきましょう。

米国株式(S&P500)の投資リスクシミュレーション結果

まずは米国株式(S&P500)です。

ここ5年間の成績が絶好調ということもあり、約4年で元本割れ確率はほぼゼロに。

伸びしろも抜群なので、今後同じような成績が続くなら、選択肢の第1候補ですね。

全世界株式(オールカントリー)の投資リスクシミュレーション結果

次に全世界株式です。

こちらは米国株式に比べると、元本割れ確率の下がりは遅いですが、

約10年で確率はほぼゼロになりました。

今後米国一辺倒ではなく、新興国の伸びも期待するなら、

全世界株式への投資もリスク管理の面でも問題はなさそうです。

国内株式(TOPIX)の投資リスクシミュレーション結果

次に国内株式。今回は東証上場株の全てをカバーするTOPIXで計算しました。

結果は20年経過しても、5%近く元本割れ確率が発生することに。

右肩上がりがなかなか続かない国内市場の実情をよく表している結果ではないでしょうか?

投資原則の分散効果が小さいので、

国内株式投資の場合は他の資産区分とのバランスを取ることが必要になりそうです。

新興国株式インデックスの投資リスクシミュレーション結果

続いて新興国株式。

こちらは20年経過後でも10%は元本割れ確率が残る結果に。

ここ5年間の伸びも国内株式と大きく変わらない結果からしても、

今はこの商品単独での投資をする局面にはなさそうです。

国内債券インデックスの投資リスクシミュレーション結果

続いて債券クラス。まずは国内債券です。

債券だけあって、評価額のブレが少ないです。

ただ元本割れ確率は10年程度経過しないと、ほぼゼロにならない結果に。

これは全世界株式とあまり遜色がないです。これはちょっと意外ですね。

先進国債券インデックスの投資リスクシミュレーション結果

次に先進国債券です。

こちらはなんと20年経過後でも20%も元本割れのある結果に。

リスクもあり、また評価額の伸びも無いので、

現段階では長期投資対象として積極的に購入する商品ではなさそうです。

価格下落時にスポット買いする商品になりそうです。

私は債券クラスとして、この商品を積み立て投資していましたが、この結果を見て、積み立て設定を一旦中止しました。債券という言葉に安定感を求めていましたが、その期待は見事に裏切られました。

国内リートインデックスの投資リスクシミュレーション結果

続いてリートインデックス関連です。まずは国内リートです。

こちらは、20年経過でようやく元本割れ確率はほぼゼロになる結果に。

国内株式より若干良い結果です。評価額の伸びも国内株式と同レベルなので、

資産分散という観点では、国内株式より国内リートインデックスという選択肢はありかもしれません。

先進国リートインデックスの投資リスクシミュレーション結果

次に先進国リートインデックスです。

こちらはなんと約50%の確率で元本割れになる結果になりました。

こうなると長期の投資対象としては真っ先に外れてしまいますね。

購入するとしても短期売買や価格下落時のスポット買い程度になりそうです。

バランス(8資産均等型)の投資リスクシミュレーション結果

最後はバランス型です。

バランス型なので、元本割れは小さいだろうと思っていたら、

結果は、10年程度経過しないと、元本割れ確率はほぼゼロにならない結果に。

8資産の均等配分なので、米国を始めとする先進国株式の成績が良くても

新興国株式や先進国リート、先進国債券の成績に引っ張られて、このような結果になりました。

バランスを考えないで良い分、楽なのですが、

この結果を見ると、

複数の商品を組み合わせて、

自分オリジナルのバランス型投信を作っても良いかもしれません。

まとめ:投資リスクが少ない商品は

このページでは、

投資信託の人気シリーズであるeMAXIS Slimシリーズの各商品を

100万円分を20年間保有した場合の評価額の推移とともに

元本割れ確率の推移をご紹介しました。

その結果、元本割れ確率の推移から見ると
  1. 米国株式(S&P500)
  2. バランス型(8資産均等型)
  3. 国内債券インデックス
  4. 全世界株式(オールカントリー)
  5. 国内リートインデックス
  6. 国内株式(TOPIX)
  7. 新興国株式
  8. 先進国債券
  9. 先進国リート
の順で元本割れのリスクが低くなる結果となりました。

今回の結果は、過去の成績を使ったシミュレーションなので、

今後の各商品の成績を保障するものではありません。

ただ、今回のシミュレーション結果で
  • 投資期間が長くなるほど元本割れリスクを軽減できる
  • どの商品がリスクが小さいか?
  • リスクが高くても、そのリスクを許容できるか?の判断材料にできる
ことがわかったと思います。

このシミュレーション結果が、あなたの投資対象選択の参考になれば嬉しいです。

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