食洗機を家のキッチンに設置したいけど、シンク周りに電源がない!
食洗機を検討している際のよくある悩みです。
でも、対処方法はあります!
しかも賃貸物件でも実施可能!
食洗機の購入を検討しているあなたも是非実践して、時間にゆとりある生活を送りませんか?
なお、今回紹介する方法は、個人的な見解に基づき実施した内容です。トラブルが発生した場合の損害を負うことは出来ませんので、その点をご理解のうえ、個人の責任にて実施をお願いいたします。
食洗機を設置するときの電源問題とは?
食洗機を設置する際の電源に関する問題には次のような項目があります。
- コンセントが届かない
- アース線が届かない
- アース端子付きコンセントがない
- 食洗機を使うとブレーカーが落ちる
このページでは、これら問題の全てに対して解決方法をご紹介します。
食洗機の電源・アースが届かない!の解決は食洗機選びから
食洗機には大きく分けて分岐水栓式とタンク式の2タイプがあります。
分岐水栓式で人気なのはこちらのパナソニックの食洗機。
一方タンク式で人気なのは、サンコーのラクア。
タンク式はシンクの近くに置かなくて済み、設置場所を選ばないのが特徴です。
なので、コンセントが届かない・アース線が届かない問題の解決には、タンク式の食洗機を選ぶのが良いです。
ただタンク式は
- 洗える食器の数が少ない
- 大きな鍋が洗えない
- 使用する際にタンクに給水する必要がある
といったデメリットがある点は頭に入れる必要があります。
もしあなたが、とにかく楽をしたい!なら分岐水栓式の食洗機がおすすめ。
ただ分岐水栓式の食洗機を選んだ場合は、先ほど挙げた電源問題が避けては通れなくなります。
【賃貸向け】食洗機の電源が届かない問題を解決しよう
コンセントが届かない
食洗機の電源コードの長さは?
先ほど紹介したパナソニックの食洗機の電源コードの長さは約1.9mです。
なので、食洗機を設置する場所から、1.9m以内にコンセントがないといけません。
電源コードが届かない場合の対処法
もし1.9m以内にコンセントがない場合は、
- 新たにコンセントを設置する
- 延長コードを使用する
のどちらかを選択することになります。
新たにコンセントを設置する場合には、専門の電気工事業者に依頼した工事が必要になります。
ただ、持ち家なら工事もできますが、賃貸の場合は大家さんの同意が必要になり現実的ではありません。
そうなると、延長コードの使用一択になります。
延長コードは使えない?
ただ、取り扱い説明書には、「延長コードは使用できません」と記載されています。
理由は、感電や火災の原因になるから。
ただ、感電や火災が発生するリスクを下げて、かつ適正な延長コードを選べば、延長コードを使って食洗機の電源をコンセントに接続することは出来ます。
感電や火災の発生リスクを下げるには?
では、感電や火災の発生リスクを下げるにはどうすればいいでしょうか?
延長コードを使っていけない理由は、食洗機の電源プラグと延長コードのコンセントとの間に水がかかったりホコリが溜まったりしやすいから。
であれば、食洗機の電源プラグと延長コードのコンセントとの間に、水がかかったりホコリが溜まらないようにしてあげれば良いのです。
具体的には、食洗機の電源プラグと延長コードのコンセントとの接続部分に電気絶縁用ビニルテープを何重にも巻いて、金属部分が露出しないように保護してあげる。
たったこれだけでOKです。
適正な延長コードの選び方
食洗機をつなぐ延長コード選びも重要です。
間違った選び方をすると、延長コードが過熱して火災の原因になります。
食洗機をつなぐために使用する延長コードを選ぶ条件は、
- 定格15A、1500W対応
- コンセントの差し込み口が一つだけのもの
1つ目のA(アンペア)とW(ワット)は必須条件。
2つ目の差し込み口の数は、次の理由から推奨されます。
- 他の機器を接続して、アンペア・ワットのオーバーを防止するため
- 使用しない差し込み口に水やホコリが溜まるのを防ぐため
これらの条件を満たす延長コードは100均でも売っていますが、安全性を考えると、このパナソニックの延長コードのようなメーカー品の使用をおすすめします。
実際に延長コードを使ってみる
実際に私の家で延長コードを使った事例です。
この写真は食洗機の電源プラグと延長コードの接続部です。
このように接続部を電気絶縁用テープで保護してあげます。
これで、電源プラグと延長コードとの接続部を外部からのホコリや水の侵入を防止できます。
延長コードをコンセントに差し込めば完了です。
アース線が届かない
そもそもアース線とは?
そもそもアース線とは、家電製品が故障や漏電した際に、電気を地中に逃がすために接続する線のこと。
家電製品を長期間使用していたり、水で濡れたりすると、電気が家電製品のケース表面に漏れてくる場合があります。
そのとき家電製品を手で触ると感電してしまいます。
アース線をアース付きコンセントと接続しておくと、ケース表面に漏れ出た電気がアース線を通じてアースつまり地中に逃げてくれるので、感電防止になります。
食洗機のアース線の長さはどれくらい?
パナソニックの食洗機の紹介ページには、食洗機についているアース線の長さは電源コードの長さは約2mと記載されています。
食洗機のアース線が届かない場合の対処法
キッチンにアース端子付きのコンセントがあっても、食洗機から2m以上離れている場合、
- 食洗機の近くのコンセントをアース付きにする
- 食洗機のアース線を延長する
が挙げられます。
既存のコンセントをアース端子付きにするには専門の電気工事屋さんに依頼する必要があります。
ただ、賃貸の場合は、大家さんの同意が必要になるので、食洗機のアース線を延長するのが現実的です。
アース線を延長するために必要なもの
アース線には、電源コードのような延長コードがありません。
なので、ちょっとしたDIY作業が必要になります。
準備するのは、
- アースケーブル
- 差込型コネクタ もしくは 圧着端子
- ワイヤストリッパー
- 圧着工具(圧着端子を使う場合)
- 絶縁テープ
ワイヤストリッパーや圧着工具は、個別でも売っていますが、おすすめはこのホーザンの電気工事士技能試験工具セット。
必要最小限のDIY工具が揃っていて、かつ電気工事士の技能試験工具セットだけあって使い勝手も非常に良いです。
アース線を延長する手順
アース線を延長するために必要な部品・工具
- アースケーブル
- 差込型コネクタ もしくは 圧着端子
- ワイヤストリッパー
- 圧着工具(圧着端子を使う場合)
- 電気絶縁用テープ
が揃ったら、早速アース線を延長してみましょう。
その手順は、
- アースケーブルの片側のビニル被覆をワイヤストリッパーで剥ぐ
- 食洗機のアース線とアースケーブルの片側を差込型コネクタに差し込む。
- もしくは食洗機のアース線とアースケーブルの片側を圧着端子に差し込み、圧着工具で圧着する
- 差込型コネクタ・圧着端子に電気絶縁用テープを何重にも巻き、金属部分を露出しないようにする
これでアース線の延長は完了。あとはアースケーブルの片側をコンセントのアース端子に接続すればOKです。
もしアースケーブルが長すぎれば、適当な長さに切って、アースケーブルの片側の被覆を剥げばOKです。
実際に処置した写真はこの通り。(今回は圧着端子を使用しました)
これで、食洗機のアース線とアースケーブルが接続でき、アースの延長が完了です。
電源が届かないだけじゃない!他にもある食洗機の電源問題
アース端子付きコンセントがない
キッチンにアース端子付きのコンセントがない場合。
こんな場合には、ビリビリガードがおすすめです。
ビリビリガードをコンセントに差し込んで、食洗機の電源コードをビリビリガードに接続する。
これだけで、アース線接続と同じ漏電対策が完了します。
ビリビリガードの仕組み
通常、家電製品が健全なら、コンセントの片方から流れた電流は全てもう片方から出ていきます。
ただ、家電製品に漏電が発生した場合、コンセントの片方から流れた電流と、もう片方から出ていく電流との間には差が発生します。
ビリビリガードはこのコンセントの2極に流れる電流の差を検知して、漏電が発生した場合には電気を切ってしまいます。
電気を切ってしまえば、漏電のリスクはなくなります。
アース端子付きのコンセントを設置するには専門の電気工事屋さんに依頼する必要があります。
でもビリビリガードの設置なら、この手間や費用が抑えられるので、非常に便利です。
食洗機を使うとブレーカーが落ちる
食洗機の使用電力は?
食洗機の使用電力は最大1165W(60Hzなら1185W)と大きいです。アンペア数に換算すると約12A。
代表的な家電製品の使用電力を挙げると
- 10A:電気ストーブ
- 7A :エアコン
- 3A :冷蔵庫
- 2A :テレビ
- 12A:ドライヤー
- 10A:電気ケトル
- 6A :電子レンジ(600W)
- 12A:炊飯器(IH式)
- 3A :洗濯機
と食洗機は比較的使用電力の大きな家電になります。
食洗機を使うとブレーカーが落ちるとは?
食洗機を使った場合にブレーカーが落ちるケースには
- アンペアブレーカーが落ちる
- 安全ブレーカー(配線用ブレーカー)が落ちる
の2ケースがあります。
アンペアブレーカーが落ちる場合は
アンペアブレーカーが落ちる原因は、家全体での使用電力が一時的に契約アンペアを超過したことにあります。
なので、食洗機を使うタイミングをずらしたり、契約アンペアを上げることを検討しましょう。
安全ブレーカーが落ちる場合は
安全ブレーカーが落ちる原因は、家全体ではなく、食洗機をつなげているコンセント系統だけ使用電力が高かったことにあります。
コンセントは別々に設置されているように見えて、実は分電盤から分岐していて、複数のコンセントが一つの安全ブレーカーにつながっている場合もあります。
なので、食洗機を使う場合は、大型家電製品専用のコンセントを使うようにしましょう。
専用のコンセントは、安全ブレーカーと1対1で接続されています。
専用コンセントを使えば、そのコンセントに接続している家電製品の同時利用を避ければブレーカーが落ちることはなくなります。
ちなみに大型家電製品専用のコンセントには、このような表示があります。
電源コードやアース線を延長した場合には
延長コードを使ったり、アースケーブルを使ったりして、電源コードやアース線を延長した場合、ケーブルをどう伸ばすかも気にしましょう。
床に伸ばしたままにすると、足を引っ掛けてしまいますし、見栄えも悪いです。
電源コードやアース線を延長した場合は、この配線モールを利用して目隠しをしてあげます。
壁に沿う形で配線すれば、足を引っ掛ける心配もありませんし、見栄えも良くなります。
実際に我が家の電源コードやアース線を延長したあとはこんな状態でした。
それが、配線モールを使ったらこんな感じに見栄えが良くなりました。
【持ち家向け】食洗機設置時の電源問題を解決しよう
これまでは、賃貸向けの食洗機設置時の電源問題解決方法をご紹介しました。
では、持ち家の場合はどうでしょう?
もちろん賃貸向けと同じく、電源コードやアース線の延長をしてもOKです。
ただ持ち家なら、アース端子付コンセントを設置するのも解決策です。
しかし、コンセント設置工事をするには、電気工事士という国家資格が必要です。
なので、資格を持った工事業者にお願いすることになります。
コンセント設置工事の相場とコード延長費用との比較
コンセント設置工事の相場は12,000円〜16,000円です。
これまで紹介した賃貸向けの解決策である電源コードやアース線の延長に対する費用は配線カバーやビリビリガードも含めると7,000円程度かかります。
作業に使う工具代を入れると10,000円近くかかることもあります。
自分でコード延長作業をする場合の時間と手間を考えると、工事業者に依頼したコンセント増設も十分選択肢に入ってきます。
食洗機が使えるだけじゃない!コンセント増設してみたら
アース端子付コンセントを増設すると、キッチンで使用できるコンセントの差込みが増えます。
- ホットクックに代表される電子調理器
- ティファールに代表される電気ポット
- デロンギに代表されるコーヒーメーカー
などなど、時短に繋がるキッチン家電を多く使えることになります。
少しでも料理に費やす時間をリラックスタイムに充てられたら、毎日の疲れも少しは癒せるんじゃないでしょうか?
コンセント設置工事の依頼方法
コンセント設置工事を依頼しようと思っても、
- どこに頼んだら良いか分からない!
- ぼったくられないか心配!
- 普段キャッシュレスなので、現金の手持ちが無い!
- 日中は電話で依頼する暇がない!
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まとめ
このページでは、食洗機設置の際に問題となる電源コードやアース線の接続に関する
- コンセントが届かない
- アース線が届かない
- アース端子付きコンセントがない
- 食洗機を使うとブレーカーが落ちる
といった問題の解決方法を紹介しました。
食洗機は食器洗いという家事の中で面倒な作業を機械化できるとても便利な家電製品です。
電源関係が心配で食洗機を設置しようか迷っているあなた。
このページに記載していることを参考にすれば、夢の食洗機生活が手に入りますよ。
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