手軽に大画面映像を楽しめるアイテムとして、ホームプロジェクターを導入されている方も多いでしょう。
我が家も、2020年末にEPSONのdreamioシリーズ商品であるEF-100Bを購入。それ以来、大画面でテレビやネット動画を楽しんでいます。
この商品は、
- 明るさ2000lmで昼間の室内でも鑑賞
- 縦置きが出来るデザインで、天井に投影可能
- 台形補正機能・映像の大きさ調整機能搭載で、置き場所の選択肢が広い
- プロジェクターぽくないデザインで、部屋の雰囲気に馴染む
- 稼働時の音も静かで気にならない
- 価格が10万円前後で、同程度の明るさのプロジェクターでは割安
といった特徴があり、初めてホームプロジェクターを購入する人にオススメの商品です。
特にAmazon Fire TV Stickとの接続を意識した商品で、
- プロジェクターの裏フタを外すと、Fire TV Stickを格納できるスペースが確保されている
- Fire TV Stick給電専用の端子がある
といった工夫により、Fire TV Stickとの接続時にプロジェクター本体より外に出る配線は、プロジェクターの電源ケーブルのみで、かなりスッキリとした外観になります。
ただ、内蔵スピーカーがモノラルスピーカーであり、高音質で映像を楽しみたいという人には不満が残ります。
そこで、このページでは、EPSONのホームプロジェクターEF-100Bを例に取り、ホームプロジェクターと外部スピーカーを接続して、大画面+高音質の映像を実現する方法を紹介します。
他のホームプロジェクターにも応用出来る内容ですので、ホームプロジェクターの音質に不満のある方は必見です。
ホームプロジェクターと外部スピーカーを接続する方法
このページでは、ホームプロジェクターと外部スピーカーとの接続方法として、次の3つの方法を紹介します。
- プロジェクターの音声出力端子を利用してスピーカーを接続する
- プロジェクターのBluetooth機能を利用してBluetoothスピーカーを接続する
- 接続する映像機器側の機能を利用してスピーカーを接続する
それぞれの方法でどんな特徴があるのか紹介します。
プロジェクターの音声出力端子を利用してスピーカーを接続する
EPSONのホームプロジェクターEF-100Bには、音声出力端子として、3.5mmステレオミニジャック(ヘッドホン出力端子)があります。
この3.5mmステレオミニジャックを利用して、手持ちの外部スピーカーと接続します。
接続の際、オーディオケーブルが必要になります。
このオーディオケーブルは、接続する外部スピーカーの音声入力端子によって、使用ケーブルが異なりますので、ご注意下さい。
EPSONのホームプロジェクターEF-100Bの音声出力端子は3.5mmステレオミニジャック(ヘッドホン端子)のみです。ただプロジェクターによっては、RCA端子付のプロジェクターもあります。RCA端子付のプロジェクター+RCA端子付スピーカーを接続する場合は、このようなケーブルを使用します。
この方法のメリットは
- ケーブル1本で接続可能
- 端子の種類間違いさえ気をつければ、難しい設定が不要
- 使用できる外部スピーカーの種類が豊富
といった点です。
今回紹介する方法の中で、最も手軽にかつ安価に実施できるスピーカーの接続方法と言えます。
ただ、この方法で注意点があります。
それは、機器によっては電源ノイズがスピーカーを通じて聞こえることです。
実際にEPSONのホームプロジェクターEF-100Bと外部スピーカーをオーディオケーブルで接続したところ、
- ホームプロジェクター側の電源がOFF
- 外部スピーカー側の電源がON
の状態だと、外部スピーカーから低いノイズ音が聞こえます。
ちなみに、オーディオケーブルをノイズ低減商品に切り替えても、スピーカーからの低いノイズ音は消えませんでした。
EF-100Bは、プロジェクターの3.5mmステレオミニジャック(ヘッドホン端子)とプロジェクターの電源端子の距離が近いため、恐らく電源側のノイズがヘッドホン端子を伝わって、スピーカーから聞こえてきたと考えられます。
このノイズ音対策は、プロジェクターの電源をOFFした際には、スピーカー側の電源もOFFすれば防げます。手軽に実施出来る対策ですが、小まめにスピーカー側の電源をOFFするのは面倒に感じるかもしれません。
プロジェクターのBluetooth機能を利用してBluetoothスピーカーを接続する
EPSONのホームプロジェクターEF-100BにはBluetooth機能が搭載されています。
このBluetooth機能を利用すれば、手持ちのBluetoothスピーカーと接続することが出来ます。
ちなみにEF-100BのBluetooth機能の仕様は次の通りです。
- Bluetooth ver3.0
- 出力 Class 2
- 通信可能距離 約10m
- 対応プロファイル A2DP
- 対応コーデック Qualcomm aptX audio,SBC
- コンテンツ保護 SCMS-T方式
この方法のメリットは、
- ワイヤレス接続なので、プロジェクター周りの配線がスッキリする
- 外部スピーカーの設置位置を好きに決められる
といった点です。
慣れていないとBluetoothの接続設定に手間取ることはありますが、それさえ乗り越えれば、一見素晴らしい接続方法に思えます。
ただ、こちらの接続方法にもデメリットはあります。
それはBluetooth接続には機種によって音の遅延が目立つことです。
このBluetooth接続時の音の遅延についてはEF-100Bの取扱説明書にも次のように記載されています。
Bluetoothオーディオ機器で再生される音声には遅延が生じます
実際にEF-100BのBluetooth機能を使って、手持ちのBluetoothスピーカーを接続すると、会話している口の動きと音が明らかにズレているのが分かるくらいでした。
ちなみに接続したBluetoothスピーカーはこのBoseの商品です。
このBluetooth音声の遅延が発生する原因としては、Bluetoothの対応コーデックが要因に挙げられます。
先に記載したようにEF-100Bに搭載されているBluetooth機能の対応コーデックには、SBCとaptXの2種類があります。この2種類のコーデックには次のような特徴があります。
コーデック名称 | 特徴 | 遅延時間 |
SBC | Bluetoothオーディオの標準コーデック。 原則すべてのBluetoothオーディオ機器で再生可能 | 220ms±50ms |
aptX | SBCより高音質なコーディック | 70ms±10ms |
先程紹介した、私の実体験は、BOSE Solo5がSBC接続にしか対応しておらず、プロジェクターと外部スピーカーをSBCで接続していたためでした。
SBCより低遅延のaptXで接続するためには、スピーカー側もaptXに対応している必要があります。
じゃあaptXに対応しているスピーカーで接続したら、音の遅延は改善するのか?
この答えは、aptX対応のBluetoothスピーカーが手元に無いから分からないです。(申し訳ありません)
というのもaptX対応のスピーカーは比較的少なく、またaptX対応のBluetoothスピーカーは比較的高価です。またBoseのように対応コーデックを公開していないメーカーもあります。
こういった理由から、スピーカーの種類を選んでしまうBluetooth接続はあまりオススメ出来ません。
接続する映像機器側の機能を利用してスピーカーを接続する
最後に紹介するのは、プロジェクター本体ではなく、プロジェクターに接続する映像機器側の機能を利用してスピーカーを接続するです。
この方法のメリットは、
- 映像機器側の接続方法が豊富
- Fire TV Stickの場合は、スマートスピーカーと接続すると音声操作が出来る
といった点です。
ホームプロジェクターには、
- ブルーレイレコーダー
- fireTVなどのストリーミング端末
を接続することが多いでしょう。
まずブルーレイレコーダーの場合ですが、たいていのブルーレイレコーダーには音声出力端子や光オーディオ出力端子、HDMI出力端子のいずれかが設置されています。
これらの端子を利用して、外部スピーカーと接続すれば、ブルーレイレコーダーからの音声を外部スピーカーから出力することが出来ます。もちろんノイズに悩まされることはありません。
このブルーレイレコーダーと外部スピーカーを接続する際には、次のようなケーブルを利用します。
次にFire TV Stickのようなストリーミング端末の場合です。
ストリーミング端末には、ブルーレイレコーダーのような音声出力端子が無いのが普通です。
ただ、FireTVStickならechoシリーズのようなスマートスピーカーと連携することができます。
FireTVStickとスマートスピーカーとを連携すると
- echoスピーカーに呼びかけることでFireTVStickを音声操作できる
- FireTVStickを起動させると、自動的にechoスピーカーとFireTVStickが接続される
といったメリットがあり、オススメです。
このように、映像機器側の機能を利用してスピーカーを接続する方法を紹介しました。
ただこの方法にも、次のようなデメリットはあります。
- 映像機器ごとに接続するスピーカーが必要になる。もしくは映像機器を切り替える毎にスピーカー側の設定を切り替える必要がある
- プロジェクター周りの配線が多くなる
特に映像機器ごとに接続するスピーカーが必要になる点は、設置スペースやコストを考える上でネックになるでしょう。
ホームプロジェクターと外部スピーカーの接続でオススメする商品
これまで私が購入したEPSONのホームプロジェクターEF-100Bと外部スピーカーの接続方法を紹介しました。
その接続方法とは次に挙げる3つです。
- プロジェクターの音声出力端子を利用してスピーカーを接続する
- プロジェクターのBluetooth機能を利用してBluetoothスピーカーを接続する
- 接続する映像機器側の機能を利用してスピーカーを接続する
この3つの接続方法を踏まえて、ホームプロジェクターと外部スピーカーを接続する上でオススメする商品を2つ紹介します。
サウンドバー Bose TV Speaker
まずはBoseのサウンドバーBose TV Speakerです。
このサウンドバーのオススメポイントは、音声入力端子が豊富であること。
Bose TV Speakerの音声入力端子には、次の3つがあります。
- HDMI入力端子
- 光デジタル入力端子
- AUX IN端子
このうちAUX IN端子は一般的な音声接続端子のことです。このAUX IN端子を使って3.5mmステレオミニプラグが付いているオーディオケーブルによりプロジェクターのヘッドホン端子と直接接続することが出来ます。
最近売れ筋のサウンドバーにはAUX IN端子が付いていないケースもあるので、AUX IN端子付きのBose TV Speakerはホームプロジェクター向きのサウンドバーと言えるでしょう。
もちろんHDMI端子や光デジタル端子を使えば、ブルーレイレコーダーとも接続できるので、多様な接続方式に対応できるサウンドバーです。
Amazon Echo Show5
言わずとしれた、AmazonのスマートスピーカーEchoシリーズ。
その中で比較的手頃な値段で手に入るのがEcho Show5です。
普通のスマートスピーカーとしての機能はもちろん、ディスプレイ付きなので、デジタルフォトフレームとしての活用も出来ます。
また、Fire TV Stickとあらかじめ連携しておくと、Echo Show5でSpotifyやradikoで音楽を聞いていても、Fire TV Stickを起動させると、音楽再生を停止して自動的にFire TV Stick側の音声に切り替わってくれます。いちいち音声切り替え操作をしなくても良いのは非常に便利です。
まとめ ホームプロジェクターと外部スピーカーの接続で大画面+高音質を楽しむ
このページでは、私が実際に購入したEPSONのホームプロジェクターEF-100Bと外部スピーカーを接続して、大画面+高音質を実現させる3つの方法を紹介し、その3つの方法を実施するうえでオススメの商品を紹介しました。
ご紹介した接続方法は次に挙げる3つです。
- プロジェクターの音声出力端子を利用してスピーカーを接続する
- プロジェクターのBluetooth機能を利用してBluetoothスピーカーを接続する
- 接続する映像機器側の機能を利用してスピーカーを接続する
各接続方法でオススメできる人は次の通りです。
<プロジェクターの音声出力端子を利用してスピーカーを接続する方法をオススメする人>
- 手軽に手持ちの外部スピーカーを接続したい人
- 使用するたびに外部スピーカー電源を入れることを面倒がらずにできる人
<プロジェクターのBluetooth機能を利用してBluetoothスピーカーを接続する方法をオススメする人>
- プロジェクターにBluetooth機能がある人
- スピーカーの設置箇所を自由に決めたい人
- aptXコーデック対応のBluetoothスピーカーを所有している・購入できる人
<接続する映像機器側の機能を利用してスピーカーを接続する方法をオススメする人>
- 映像機器ごとに接続するスピーカーを準備できる人
- プロジェクターの他に、機器ごとのスピーカーを設置できるスペースが確保できる人
各接続方法には一長一短ありますが、プロジェクター内蔵スピーカーに比べれば高音質が得られます。
せっかくの大画面で迫力のある映像を楽しむなら、一緒に高音質な環境を整えて、満足度の高いホームプロジェクターのある生活を楽しんでみませんか?
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