私たち夫婦の間に双子の赤ちゃんがやってくることになりました。
しかも初めての妊娠です。
でも双子の妊娠って、普通の妊娠と何が違うの?
そんな疑問を抱いたので、これまで勉強したこと・体験したことをまとめてみました。
同じく初めての妊娠で双子を授かったご夫婦の参考になったら嬉しいです。
双子妊娠が発覚したら知っておくべきこと①妊娠・出産のリスク
まずは双子妊娠による妊娠・出産に関するリスクについてです
一卵性・二卵性よりも重要なこと
双子を妊娠したとなったら、赤ちゃんは一卵性?それとも二卵性?が気になるでしょう。
でも、一卵性・二卵性よりも重要なことがあります。
それは膜性診断です。
膜性診断とは、『羊膜(赤ちゃんを包む膜)』と『胎盤』の数によって分類する方法です。
この膜性診断によって、双子の赤ちゃんに起こりうる様々なリスクを評価することが出来ます。
膜性診断に関する詳しい説明は、こちらをご覧ください。
膜性診断による分類には、出産リスクの低い順に次の3種類があります。
- 2絨毛膜2羊膜双胎(DD双胎)・・・羊膜が2つ、胎盤も2つの状態
- 1絨毛膜2羊膜双胎(MD双胎)・・・羊膜が2つ、胎盤は1つの状態
- 1絨毛膜1羊膜双胎(MM双胎)・・・羊膜が1つ、胎盤も1つの状態
ちなみに我が家はMD双胎でした。
この膜性診断による分類は、妊娠10週目前後に判断され、その後の妊娠期間中のリスクに関して準備していくことになります。
それでは、各分類によるリスクには、どんなものがあるのでしょうか?
各分類のリスクの詳細は、こちらをご覧ください。
DD双胎のリスク
1つの子宮内に2人の赤ちゃんがいるだけで、双子同士が影響し合うことはありません。
ただ、1人に比べて、お腹が大きくなる・母胎に負担がかかるので
- 切迫早産
- 妊娠糖尿病
- 妊娠高血圧症候群
により注意が必要です。
MD双胎のリスク
胎盤を2人の赤ちゃんで共有しているので、DD双胎よりもリスクが高くなります。
DD双胎のリスク以外のリスクとしては
- 双胎間輸血症候群
- 一児発育遅延
- 一児死亡
があります。いずれも胎盤からの栄養が、片方の赤ちゃんに偏って供給されることによって起きる症状です。
どのリスクも早期発見、そして状況によっては治療を行うことがとても大切になってきます。
MM双胎のリスク
MM双胎の場合は、DD双胎・MD双胎のリスクに加えて、へその緒が絡まって突然亡くなってしまうリスクがあります。
なので、どのケースよりも妊娠中の管理がとても重要になります。
どこで出産する?
これまでご紹介した双子妊娠に関するリスクを踏まえて、じゃあどこで出産するのが良いのか?
出産場所については、一般的に次のような場所が考えられます
- 自分の住まいや実家に近い産婦人科医院
- 助産院
- 総合病院
先ほど紹介したように、双子妊娠には1人の赤ちゃんの妊娠に比べて、高いリスクが伴います。
また、出産時のリスクを避けるため、双子の出産は帝王切開となるのが一般的です。
なので、総合病院での出産をおすすめします。
また、総合病院のなかでも、早産で生まれた場合に必要なケアが受けられる新生児特定集中治療室(NICU)を備えた周産期母子医療センターでの出産をおすすめします。
周産期母子医療センターの場合、検診日程が産婦人科医院より限られていることから、妊娠初期の段階から受診するようにしましょう。
お近くの周産期母子医療センターはどこか?はこちらで確認してみて下さい。
双子妊娠が発覚したら知っておくべきこと②スケジュール
ここまで紹介した妊娠・出産を踏まえた双子妊娠ならではの出産までのスケジュールの目安をご紹介します。
旅行してもいい?
旅行に関しては、遠出は控えたほうが良いそうです。
それは旅行先で何か体調に異変があった場合、双子だと受診してくれる病院が限られるからだそうです。
どうしても旅行したい場合は、妊娠20週目以内にしたほうが良いとのこと。
夫婦2人で過ごせる数少ない期間の思い出つくりをしたいところですが、元気な赤ちゃんを産むためにはここはグッと我慢です。
産休はいつから?
1人の赤ちゃんを妊娠した場合は出産予定日の6週間前から産休に入ることが出来ます。
これが双子以上だと出産予定日の14週間前から産休に入れます。
双子の妊娠・出産には色々なリスクが伴います。
利用できる休暇は最大限活用して、出産に備えましょう。
出産前に入院する?いつから?
これまで紹介したように双子妊娠の場合、妊娠中の管理がとても重要です。
なので、出産前の管理入院が必要になります。
目安は妊娠30週目(予定日の10週間前)を過ぎてから。
産休を取れる期間を考えると、自宅でゆっくり過ごせるのは1ヶ月程度しかありません。
出産予定日から逆算して、早い段階から出産後の準備を進めましょう。
双子妊娠が発覚したら知っておくべきこと③お金
双子ならではのお金の事情もあります。
入院・分娩費用はいくらかかる?
双子妊娠・出産となると、1人の赤ちゃんの妊娠・出産に比べて
- 妊婦健診費用
- 長期の管理入院費用
- 帝王切開による分娩費用
が余分にかかります。
それぞれについて、公的保険の適用や民間保険の給付金支払いの対象になるのかご紹介します。
妊婦健診費用
妊婦健診費用は公的保険適用・民間保険の給付金の支払いの対象外です。
ただ、妊娠確定後、各自治体に届けることで補助券をもらうことが出来るので、実費負担は減らすことが出来ます。
ただ、補助券の発行枚数以上の妊婦健診を受ける場合、各自治体によって扱いが変わるようです。
管理入院費用
切迫早産や帝王切開などに伴う入院の場合は公的保険が適用されます。
ただ、管理入院の理由によっては、公的保険の適用対象外となる場合がありますので注意です。
民間の医療保険については、内容によって入院給付金の支払い対象となるかが変わるようですが、基本的には公的保険が適用された期間は給付金の支払い対象となるのが一般的です。
帝王切開分娩費用
帝王切開分娩の場合、公的保険の適用対象となります。
帝王切開でも予定帝王切開の場合と緊急帝王切開の場合で費用が異なり
- 予定帝王切開の場合・・・20万1400円
- 緊急帝王切開の場合・・・22万2000円
となり、公的保険適用で3割が自己負担となります。
民間の医療保険の場合も、多くは入院給付金・手術給付金の支払い対象となるようですが、保険によって対象となるかが変わるようなので、こちらは事前に確認が必要です。
もらえるお金はいくら?
1人の赤ちゃんの場合と比べて変わるのは、出産育児一時金。
こちらは赤ちゃん1人に対して、健康保険組合から42万円支給されます。
なので、双子出産の場合だと、2人分の84万円です。
入院・分娩費用より多くもらえて、トータルではプラスになるのが多いようです。
まとめ 双子妊娠が発覚したら夫が知っておくべきこと
このページでは、双子妊娠が発覚したら夫が知っておくべきことについて紹介しました。
- 双子の妊娠・出産に関するリスク
- 双子出産までのスケジュール
- 双子出産に関するお金のこと
双子に限らず、元気な赤ちゃんが産まれるためには、夫婦2人が力を合わせることが重要です。
そのうえで、双子妊娠に関するしっかりとした知識を身につけておきたいものです。
その際に心強い味方となるのが、妊娠・出産に関してまとめた本です。
この本のように、しっかりと情報がまとめられていると、いざというときに困ることはなくなります。
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