育児と仕事の両立を目指すアラフォー男性の挑戦について紹介します。
私は双子が産まれた後、2週間の育休を双子が生後4ヶ月になったタイミングで取得しました。
育休取得時、私は5人のグループのリーダーとして、部下を抱える管理職の立場でした。
この記事では、私が育休を取れた理由と2週間しか取れなかった理由について、お話しします。
管理職としての自分自身の役割や家庭の環境など、複数の要因が絡み合い、育児と仕事の両立を図るために奮闘してきた経験を共有します。
管理職の私が育休を取れた理由
まず、管理職の私が育休を取得出来た理由は次のとおりです。
- 職場の男性で過去に育休取得した同僚がいた
- 早めに取得の意志を伝えていた
- 仕事のピーク時期を避けて取得した
職場の男性で過去に育休取得した同僚がいた
私が育休を取得するより1年近く前に、職場の後輩(男性)が育休を取得していたこと。
これが私が育休を取得する上で、心理的ハードルを下げてくれた1番の要因です。
誰しも先陣を切ることは勇気がいるもの。
その先陣を後輩が切ってくれたことで、職場全体の男性が育休を取得することへの理解が進んだと思います。
男性の育休取得率は2022年時点では約14%とまだまだ低いです。
男性が育休を取ったことが無い職場も珍しくないはず。
そんな中で、自分より前に育休取得を経験している男性がいたのはラッキーでした。
早めに取得の意志を伝えていた
私が育休取得を決心したのは、奥さんが妊娠6ヶ月に入った頃です。
そのタイミングでは具体的にいつ育休を取得するか?は決めていませんでした。
ただ、上司や同僚には育休取得することを事ある毎に伝えてました。
その結果、いつの頃からか、周りから「いつ育休を取るんですか?」と質問されるように。
子供が産まれるギリギリまで育休を取得するかどうか悩むより、早めに育休取得意志を伝えて既成事実を作ってしまう。
これだけでも、気兼ねなく育休を取得することが出来ます。
また、自分の業務を割り振りする上でも、早めに育休取得を伝えているのは重要。
育休直前になって割り振りするより、ある程度時間をかけて割り振りするほうが、スムーズに業務をお願い出来ます。
ここで、上手く割り振り出来てないと、育休期間中も業務の問い合わせを受けてしまいます。
仕事のピーク時期を避けて取得した
早めに育休取得を宣言していても、取得タイミングは熟考する必要あります。
管理職だと、決算時期の繁忙期や大きなプロジェクトの立ち上げ時期など、決断を求められる場面が多々あります。
そうした場面が予め予想されているタイミングでの育休取得は、周囲の人は快く思うはずがありません。
なので、管理職の育休取得は上手くタイミングを狙って繁忙期を避ける必要があります。
私自身、毎年5月の連休明け頃は業務が落ち着くことが多いので、そのタイミングを狙って育休を取得しました。
2週間しか育休を取れなかった理由
ここまでは、私が育休を取得出来た理由をご紹介しました。
続いて、私が2週間しか育休を取得出来なかった理由をご紹介します。
- 管理職になったばかりだった
- 自分しか対応出来ない業務があった
- 長期間の育休取得が不安だった
管理職になったばかりだった
私は育休取得直前の4月に管理職になったばかりでした。
管理職になったタイミングでは、育休取得を決めていたものの期間は最終確定していませんでした。
管理職になったばかりだと、部下の業務を上手くコントロール出来るのか?そんな不安が一杯の状態
かつ前任者が退職してしまい、周囲に頼りきれる状態でもありませんでした。
こうした状況が重なり、最終的にはグループの業務管理への影響を最小限に抑えた2週間の育休取得をすることとしました。
ある程度管理職業務をこなしていれば、割り切れる面もあったかもしれません。
ただ、当時の私は管理職着任直後だったため、その割り切りが出来ませんでした。
自分しか対応出来ない業務があった
当時の私は対外的な交渉業務をこなす立場でした。
社内のちょっとした業務であれば、部下・同僚にお任せすることが出来ました。
でも、対外的な交渉業務だと、過去の交渉経緯が重要視されたり、今までの業務経験がなせるやりとりが必要になったりと、簡単に部下・同僚にお任せすることが出来ませんでした。
また、社外の人からの連絡も私のみに来ることもしばしば。
このような状況から、長い育休を取得すると、業務に支障が出ると予想されたので、私の感覚で影響が出ないと思った2週間を育休期間として選択しました。
長期間の育休取得が不安だった
私自身、入社してからGWや年末年始を除くと、1週間が最長の休みでした。
長期の休みを取った経験が無いと、他の人にお願いした業務の進捗が気になったり、復帰直後に大量メールや押印書類の整理に追われたりと何かと不安なことだらけです。
いざ育休から復帰してみると意外に大したことはなかったのですが、育休取得前は長期休み取得への漠然とした不安にかられてました。
今となっては、あのとき何であんなに不安にかられていたんだろうと思ってしまいます。
管理職でも長い育休を取るためには
ここまでは、管理職の私が育休を取れた理由と、2週間しか取れなかった理由をご紹介しました。
この経験を踏まえ、管理職でも長い育休を取得するにはどうしたら良いか?を考えてみます。
早い段階で取得意志を多くの人に伝える
まずはやはり早い段階で育休取得の意志を周囲に宣言すること。
早い段階で宣言すれば、自然と周囲の人、特に上司が育休出来るよう環境は整えてくれます。
管理職となると、配置換え・役割変更が急には出来ないもの。
ただ早く育休取得の意思表示をすれば、時間をかけて取得出来る環境づくりが整っていきます。
育休を取得しようかどうしようか迷っている管理職の方は、迷わず取得意志を今すぐにしましょう!
普段から業務引き継ぎを意識する
自分しか分からない・対応できない業務は作らない
育休取得に限らず、この考えはリスクマネジメントの観点で、管理職は意識をしておく必要があります。
管理職はいつ部署異動や役割変更を言い渡されるか分かりません。
いざ自分が今の役割を突然離れることになっても良いように、常に業務引き継ぎがスムーズに出来る部下への仕事の与え方を考えていきましょう!
育休取得の考え方を変える
とはいっても、自分の業務を簡単に引き継げるような優秀な部下はそうそう居ませんよね?
そんなときは、育休取得への考え方を変えてみてはいかがでしょうか?
育休は『まとまった期間』に『休み』を取らないといけないと考えがちです。
もちろん育児に専念したい!のであれば、その考え方は間違いないです。
でも、少しでも育児に関わりたい!奥さんのサポートをしたい!という気持ちなら、考え方を変えてみる価値はあります。
例えば、まとまった休みを取るのではなく、分割して育休を取得する。
この分割取得は、22年10月から育休制度が変更になり、可能になりました。
長期の休みを取得するのが不安!という方にはオススメです。
また、休むのではなく、リモートワーク中心の業務に変えていくやり方もあります。
なかなか自分の業務は引き継げない!そんな方でも、毎日会社への出社が必須だという管理職はそんなに多くないでしょう。
リモートワークなら、会議参加や承認業務も可能です。
育児をしながらなので、時間を自由に決められないデメリットはありますが、リアルタイムで反応が求められる仕事はそこまで多くはないはず。
子供がお昼寝したり、夜寝たりした後にまとめて業務するなど、工夫次第では業務は可能です。
もちろん従来どおりの業務ボリュームはこなせないので、上司・部下の協力も必須です。
さぁ思い切ってリモートワークに切り替えてみませんか?
まとめ 育休を取れた理由と短い育休しか取れなかった理由
この記事では、管理職の私が実際に育休を取得出来た理由と、2週間しか育休を取得出来なかった理由をご紹介しました。
管理職が育休を取れるかどうかは、企業の文化や制度によって大きく左右されます。
育休を取ることに対しては、肯定的な企業もあれば、否定的な企業もあります。
また、同じ企業でも部署や上司によっては異なる場合があります。
そんな中で、私が育休を取得できたのは、周囲の理解・協力が得られたことはもちろんですが、私自身が育休取得の重要性を感じたからに他なりません。
育休制度は、企業文化や社会の価値観の変化に伴って、徐々に浸透しつつありますが、管理職業務の割り振りなど、まだまだ課題も多いです。
管理職が育休を取ることが当たり前になれば、育休取得への周囲の理解が進み、部下にとっても育休を取得しやすいいい環境作りになります。
少子化対策の1つに男性の積極的な育児参加が挙げられています。
その育児参加の1つが育休取得です。
育休取得をためらっている管理職のあなた!思い切って取得して、少子化対策の一翼を担ってみませんか?
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